泣かない女はいない物流会社に就職した睦美の日常を描いた表題作と
バンド「聖飢魔蠡」ファン同士の友情を描いた『センスなし』の2作品のほか
カバー裏には書き下ろし作品『二人のデート』も。
いずれも、日常のささいな出来事や思考、感情を、淡々と描き重ねながら
恋愛という関係性を描いている

郊外の小さな物流会社で事務仕事をしている30代の睦美。
たまに話をする倉庫係の「樋川さん」にほんのすこし心惹かれているものの
彼が結婚しているのかどうかも分からない。
仲間のリストラ、会社の合併、女性社員たちとの付き合い、そしてこの日々の行き先…
ひとりの女性の話として不自然な部分のまったくない小説、静かで普通で地味な日常が
丁寧に大切に描かれています。
「泣かない女はいない」というタイトルは、ボブ・マーリーの名曲
「NO WOMAN NO CRY」に由来しています。
わざとらしくない恋愛小説が好き、という方、必読です。
〜長島 有の作品〜